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わたくしのとある日常

第11章 財務諸表論の基礎概念2

Ⅰ 会計観 (収益費用中心観と資産負債中心観)

 

収益費用中心観(収益費用アプローチ)について以下の問に答える

(1)利益の意味とその算定方法について述べる

 収益費用中心観における利益は、企業活動の効率性の測定値であり、企業の経済活動の成果である収益とそれを得るための努力である費用を期間的に対応させることによって、その差額として利益が算定される。

(2)収益及び費用は、どのように認識されるか述べる

 収益及び費用は、成果(実現収益)と努力(発生費用)の対応により認識される。

(3)資産及び負債は、どのように評価されるか述べる

 収益費用中心観における資産及び負債の評価は、過去・現在・将来における収入と支出の金額に基づいて評価する。

 

資産負債中心観(資産負債アプローチ)について以下の問に答える

(1)利益の意味とその算定方法について述べる

 資産負債中心観における利益は、一会計期間における企業の正味資源の増加分の測定値であり、資産から負債を差し引いた差額である純資産の増加により算定される。

(2)資産及び負債の定義を述べる

 資産は経済的資源であり、負債は、経済的資源を引き渡す義務である。

(3)資産及び負債は、どのように評価されるか述べる

 資産負債中心観における企業の正味資源は、企業のトータルで生み出す将来キャッシュ・フローをもたらす資産及び負債はすべて公正価値で評価する。