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わたくしのとある日常

第5章 貸借対照表論総論

Ⅰ 貸借対照表の本質

 

貸借対照表原則、一)

貸借対照表は、企業の財政状態を明らかにするため、貸借対照表日におけるすべての資産、負債及び資本を記載し、株主、債権者その他の利害関係者にこれを正しく表示するものでなければならない。ただし、正規の簿記の原則に従って処理された場合に生じた簿外資産及び簿外負債は、貸借対照表の記載外におくことができる。

 

貸借対照表完全性の原則の要請内容

貸借対照表完全性の原則は、企業に存在するすべての資産、負債及び資本をもれなく記載しなければならないこと、さらには存在しないものは記載してはらならいことをも要請している。

 

貸借対照表完全性の原則の例外として簿外資産及び簿外負債が認められる理由

簿外資産及び簿外負債は、重要性の原則の適用により生じるものであり、重要性の乏しいものについては計上を省略しても利害関係者の判断を誤らせないため正規の簿記の原則に従った処理として認められ、真実性の原則に反しないと考えられることから、貸借対照表完全性の原則の例外として認められる。